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決断分析の基礎2

決断分析の基礎2- 決断分析 (Decision analysis) を行うステップ①
決断分析 (Decision analysis) を行うステップ

複数存在する決断の選択肢間の優劣を確認するために行う決断分析ですが、現実の問題を適切にフレーム化することが重要になってきます。

4.決断分析と関連する、費用対効果分析(CEA: Cost effective analysis)と費用便益分析 (CBA: Cost benefit analysis)について

 経済分析の種類
費用 効果・便益 注意点
費用対効果分析
Cost-Effectiveness analysis
必要な費用 効果
(健康上のアウトカム)
興味あるアウトカムの
設定はやや容易
費用便益分析
Cost-Benefit analysis
必要な費用 便益
(削減費用や増価収益)
便益の金額上の定義を
綿密に決める必要有

決断分析に入る前に、決断分析と同義語で用いられることの多い費用対効果分析と費用便益分析の違いについて少し触れておきます。効果を健康上の指標とした費用対効果分析と、便益を金銭上の収益費用として、同一単位で比較できる費用便益分析があります。

5.決断分析を行う手順 (1)

 決断分析を行う手順
  • 1.決断上の問題を特定して、問題の形を浮きだたせる
  • 2.決断樹を作成する
    • =問題を形作る要素を用いて、時間を考慮した理論上のフレームワーク構造を構築する
  • 3.フレームワークの構造を埋めるのに必要な情報を集める
    • ⇒各イベントが起こる確率を割り当てる
    • ⇒各アウトカムへ価値(Utility:便益)をあてはめる
  • 4.各決断に割り当てられる価値の予測値を計算する
  • 5.感度分析を行い、存在する不確実さにより結論が変化するか確認する
各項目に決断分析特有の技術が必要で、これから説明していきますが、おおまかにはこのような5つのステップを行っていくことになります。

6.決断分析を行う手順 (2)

 決断分析のプロセス(PROACTIVE)
  • 1.決断上の問題を構造化する
    • ・決断上の問題(the decision Problem)を定義し、形を決める
    • ・多様な視点から問題をリフレーム(Reframe)する
    • ・決断を行う人にとって価値のある目的(valued Objective)を特定する
  • 2.モデルを構築し、確率や価値を推定する
    • ・決断の選択肢(alternative Actions)と偶発的に起こる結果を特定する
    • ・結果(Consequences)をモデルし、偶発性(Chances)を推定する
    • ・アウトカムへ価値を割り付け、各選択肢同士(Tradeoffs)を比較する
  • 3.問題を分析する
    • ・確率とアウトカムを統合する(Integrate)
    • ・基礎ケース分析の期待値(expected Value)を計算する
    • ・過程を確認(Explore assumption)し、不確実さを評価する(Evaluate the uncertainty)
5.で紹介した決断分析の手順を、 PROACTIVEというステップで表現されることもあります。より具体的ですので、こちらも確認ください。これから、ひとつひとつのステップをなぞっていきます。

引用 : Milton C. Weinstein講義 in HSPH 2012
青字:OACISスタッフからのコメント

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