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決断分析の基礎3

決断分析の基礎3- 決断分析 (Decision analysis) を行うステップ②
決断樹(Decision tree)を作成する (1)

決断樹の作成方法をなぞっていきます。

7.決断の問題を同定する(ステップ1)

 決断上の問題を同定する
  • ・決断上の注意点
    • ・もし、何らかの新しい決断をしたときにリスクがある場合
    • ・その決断は、リスクに見合うものか?
    • 例)妊婦さんに腎生検をおこなうことを決めたときに、病理の結果、腎疾患がなければ、安全に妊娠が継続できると判断することができる。妊娠中の腎生検は合併症のリスクも高い。腎疾患があれば、妊娠を継続するかどうかの判断基準になる。
      ☆腎生検はリスクに見合うメリットがあるのか?
自分が困っている決断が、正しいかどうかを判断する最初のステップは、当たり前のことですが問題自体を特定することです

8.決断樹を作成する(ステップ2)

 決断樹を作成する
  • ・決断上の問題を構造化する(各要素を定義する)
    • ・決断の問題を描写し、開始点を決める
    • ・問題の時間上の終了点を決める
    • ・決断上の選択肢を同定する
    • ・確率上起こりえるイベントの結果を同定する
    • ・結果のアウトカムを数値化する
  • ・アウトカムにつながるイベントの流れを図で描写する
決断樹とは、決断を選んだあとに、どのようなイベントがどのような確率で起きるかの流れを図にする手法です。イベントの結果としてのアウトカムを数値化することも行います。

9.具体例を用いて決断樹を描いていきましょう。

 妊婦における腎生検のケース
  • 開始時点
    • ・妊娠中に尿蛋白量増加が指摘された時点
  • 時間経過
    • ・妊娠期間
  • 決断上の選択肢
    • ・検査:腎生検を行う VS 腎生検を行わない
    • ・治療:妊娠を中絶する VS 中絶しない
流れに沿って実際に決断樹を描いていきましょう。妊婦さんの尿検査で尿蛋白が陽性であったとしましょう。腎生検を行うことはリスクも伴いますが、確実な診断も与えてくれ、妊娠の経過も予測することが可能です。

引用 : Milton C. Weinstein講義 in HSPH 2012
青字:OACISスタッフからのコメント

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