決断分析の基礎

決断分析の基礎1- 決断分析 (Decision analysis) とは何か?
決断分析 (Decision analysis) とは何か?

費用対効果解析 (Cost Effectiveness Analysis) とも呼ばれ、”決断”の選択肢同士を費用と効果の点で比較する解析です。

1.決断分析はどのようなものがありますか?

 実在の例
  • ステージ5の慢性人躁病患者は内シャントを作成すべきか?
  • 局所膵癌は術前後に化学療法を行うべきか?
  • 治療抵抗性のある高血圧の患者に行うべき精査は?
  • BMIが25を超える女性には閉塞性睡眠時無呼吸症候群の精査を行うべきか?
これらの決断を、データやエビデンスを基に、どの決断が正しいかを決めることができる分析方法です。

2.決断分析は何故必要なのですか?

 費用対効果分析を行う理論的根拠
  • 費用や資源は限られている
  • 目的は、全体の健康状態を最適化すること
  • そのために資源の再分配を検討する必要がある
限られた資源を最大限に生かし、より多くの効果を得るためのもので、すべての人に良い決断を見つけることを目的としているわけではありません。

3.実際にどのような人が決断分析を用いているか?

 誰が決断分析を用いているか?
  • 政府、WHO、世界銀行
  • 保険者、病院、製薬会社、デバイス会社
  • 専門医学会
  • ガイドラインの作成
  • 医師:オピニオンリーダー、教育者、治療者
  • 患者
多くの組織や個人が、決断分析を用いて現状を改善させる方法を探しています。

引用 : Milton C. Weinstein講義 in HSPH 2012
青字:OACISスタッフからのコメント

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